平成17年4月に施行された「発達障害者支援法」では、以下のように定められています 。
 

 自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害 学習障害、注意欠陥多動性障害 その他これに類する脳機能の障害であって、その症状が通常低年齢において発現するとして政令で定めるものをいう

(発達障害者支援法 第2条 第1項)

   
 
   
  自閉症
 
  1. 社会性の障害
     目があわない、親を求めない、どこかに行ってしまうなどの幼児期の特徴的な行動から、他者と気持ちを共有することができない、人の気持ちがよめないといった社会的相互反応の問題に至幅広い状態像を示します。実際には他者との関わりを拒否する場合から、一見人懐っこいとみえる場合までさまざまな状態が認められます。

  2. コミュニケーションの障害
    @言語性コミュニケーション
     ことばの遅れから始まり、ことばが出てくるようになっても、おうむ返し、人称関係の誤り、会話が困難など、自閉症独特の言語発達がみられます。言語能力が向上しても、比喩や冗談の理解や、会話による感情交流が難しいことが特徴で、話をしているほどには理解ができていないことが多くあります。話し方も不自然で抑揚に乏しく、一本調子になりやすく、また年齢にふさわしくない大人びたしゃべり方をするなどの特徴がみられます。

    A非言語性コミュニケーション

     表情やジェスチャーといったコミュニケーション手段を適切に使うことができず、また相手の発したそれらの意図を読み取り、理解することも困難なことが多くあります。

  3. イマジネーション(想像力)の障害
     一般的にこだわりと呼ばれるもので、普通にみられる活発な想像力を駆使した遊びのかわりに、自閉症児は多彩なこだわり行動を示します。反復的な行動から、特定のものだけに著しい興味を示す、順番や物の位置への固執などがあげられます。ごっこ遊びも独特で再現遊びになりやすいです。これらは、目の前に実在しない物を考えたり、実際にない事柄を考えることが苦手なために起こり、不測の事態に臨機応変に対応することができず、そのため、「いつもどおり」を好み、興味や関心が偏りやすい傾向にあります。逆に「秩序」を守りたいという特性が長所として発揮されると、一定の手順を繰り返す生活習慣が定着しやすくなることがあります。
   
  アスペルガー症候群
   自閉症の特徴のうち、知的な発達の遅れを伴わず、3歳までに明らかな言語の発達の遅れを伴わないタイプとされています。
 
  LD(学習障害)
   基本的には、全般的な知的発達の遅れはないが、 聞く、話す、読む、書く、計算する、推論する 能力のなかで、特定のものに特徴ある学びにくさやつまずきがあると言われています。例えば「書く」ことに学びにくさやつまずきのある場合、「漢字の細かい部分を間違える」、「句読点が抜けたり、正しく打つことができない」「ひらがなはかけても、漢字が書けない」といったことがあります。
   
  AD/HD(注意欠陥多動性障害)
   年齢あるいは発達に不釣合いな 注意力又は多動性、衝動性 を特徴とする行動の障害で、 7歳以前に現れるものとされています。不注意が主なタイプと多動・衝動性が主なタイプ、それぞれが目立って現れるタイプの3つに分類されています。